中日新聞(CHUNICHI Web)
2019年2月27日
郡上市八幡町市島の口明方公民館の
振興大会・文化作品展が二十四日、同館であった。
音声会話を即時に文字にする専用アプリの開発者で
地元出身の青木秀仁さん(42)が講演し、地域課題の
解決に向けたアイデアを披露した。
地域課題への取り組みについて講演するアプリ開発者の青木さん=郡上市八幡町の口明方公民館で
プログラマーの青木さんは、音声認識技術で会話を文字におこして
耳の不自由な人とのコミュニケーションを助けるアプリ「UDトーク」を開発し、
現在はIT企業「シャムロック・レコード」(東京都練馬区)の代表。
UDトークは全国の四百以上の企業や自治体、教育機関で活用されている。
青木さんは聴覚障害者との出会いが開発のきっかけになったことを紹介した上で、
いろいろな視点を持った人が集うことで新たなアイデアや
イノベーションが生まれる可能性を指摘。
「地域は人材の宝庫。地域の課題に対して既にある能力を組み合わせて生かせば、実現できることが大きく広がる」
と訴えた。
会場では青木さんの話がUDトークで瞬時に文字になってスクリーンに映し出され、
来場者は技術の進歩に驚きながら聞き入っていた。
(林勝)
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