信濃毎日新聞 8月20日
難聴児支援へ長野で初の「集い」
信大医師らのNPO
信州大(本部・松本市)の医師や教員らでつくる
NPO法人信州きこえとことばのセンターやまびこは19日、初の「集い」を長野市で開いた。
難聴の若者や保護者、医師らによるパネル討論などを通じ、
160人余が難聴児支援について考えた。
パネルディスカッションで意見交換する難聴の当事者や家族、医師ら=19日、長野市
パネル討論で、人工内耳を使う高校3年の星野愛さん(18)=静岡市=は、
中学時代に友人の輪に入れない時期があったが、中3になって
難聴を理解してくれる友人ができた―と紹介。
米国にある短大に入学予定で「洋画を繰り返し見て英語を勉強している」と話した。
人工内耳を使う中学1年の息子がいる立花祐子さんは、
難聴の子どもが困っていても、周囲には見えづらいと指摘。
学校を小まめに訪れて状況を説明しているとした。
やまびこは難聴児の療育の専門家や言語聴覚士、特別支援学校の教
員らで7月に発足。保護者の相談に応じるほか、
インターネットを使った家庭への遠隔指導などを計画している。
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