読売新聞オンライン
2019.3.3
聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」を
より多くの人に知ってもらおうと、横浜市西区高島の新都市ホールで2日、
普及イベント「デフリンピック・フェスティバル」
(全日本ろうあ連盟主催)が初めて開かれた。
デフリンピック・フェスティバルで対談する井上さん(右から2人目)と乙武さん(同3人目)
フェスティバルでは、「五体不満足」の著者で作家の乙武洋匡さんが聞き手となり、
柔道のシドニー五輪金メダリストの井上康生さんと
障害者スポーツをテーマに対談。
井上さんは小学生の頃、自身の通っていた道場で
視覚障害者の柔道家と一緒に稽古をしていた経験を披露し、
「パラリンピックを目指している方で、子供心ながらにいろいろ学んだ」
と振り返った。
井上さんは、聴覚障害者の柔道については
「(耳が)聞こえない中で研ぎ澄まされた感覚が必要になってくる」
と指摘。
現在は、柔道全日本男子の監督を務めていることもあり、
「(聴覚障害者の柔道が)発展していくことを心から願っている」
と語った。
Yahoo!ニュース
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カナロコ|神奈川新聞
会場とともに手話で「デフリンピック」を表現する早瀬さん(左)、井上さん(中央)、乙武さん =横浜市西区
「挑戦に意味がある」 横浜でデフリンピックフェス
聴覚障害者スポーツの国際大会「デフリンピック」の魅力を伝える
「デフリンピック・フェスティバル」が2日、
新都市ホール(横浜市西区)で開かれた。
デフリンピックのメダリストらが、世界最高峰の舞台に懸ける思いを披露した。
全日本ろうあ連盟の主催。
デフリンピックは聴覚障害者のオリンピックとして、
夏季と冬季の大会がそれぞれ4年に1度開かれている。
フェスティバルは多くの人に大会を知ってもらい、
素晴らしさを伝えようと初めて開催された。
会場では、柔道男子日本代表監督で、2000年のシドニー五輪100キロ級で
優勝した井上康生さんと、13、17年のデフリンピック自転車競技日本代表で、
2大会連続で銅メダルを獲得した早瀬久美さん、
文筆家の乙武洋匡さんによるトークショーが行われた。
早瀬さんは、初めてのメダル獲得を
「『運もスポーツのうち』と言われ、もやもやした気持ちがあった」
と振り返り、「次は実力で取ると決めて努力し、それを出せた」
と手話で話した。
井上さんは
「勝ち続けることは難しいが、挑戦することに意味がある。勝負の世界には運もあるので、日ごろの練習や生活から、運が味方をしてくれるような生き方をしないといけない」
と語った。
また、早瀬さんの講演や県立横浜南陵高校社会福祉部による
手話劇なども行われた。
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