「終生の友」聴覚障がいの男性が出会った耳の不自由な子犬

日刊ゲンダイDIGITAL
2019/04/29


 聴覚障がいの男性が、耳の不自由な子犬を引き取り、手話で意思の疎通をしているというニュースが全米で話題になっている。


 米FOXニュース(4月26日付電子版)などによると、この男性はメーン州ガーディナーに住むニコラス・アボットさん(写真)。

(「ノースフロリダ動物レスキュー」のフェイスブックから)


 ニコラスさんは今年3月、フロリダ州で殺処分率の高い動物保護施設から犬や猫を引き取り、メーン州で里親を探す活動をしている非営利団体「ノースフロリダ動物レスキュー」のフェイスブックで、「エマーソン」という名前のオスのラブラドール・レトリバーの存在を知った。


 エマーソンはその2カ月前、生後8週間の時に、パルボウイルス感染症という重病にかかった。その時の診察で、生まれながら耳が聞こえないことも判明した。


 一時は命が危ぶまれたが、エマーソンは生き延びた。しかし聴覚障がいが災いしてか、同腹の兄弟姉妹はすべて引き取られたのに、エマーソンには里親が現れなかった。


 そんな時、ニコラスさんはエマーソンの存在を知ったのだ。


「私は生まれつき耳が聞こえません。『この子も耳が聞こえないのか。とにかくどんな犬なのか知るために会いに行こう』と思いました」


 数日後、エマーソンと会ったニコラスさんは、ひと目で大好きになったという。


「ドアを開けると、あの子は一目散に私のところにやってきて、足元に座りました。私があの子を選んだというより、あの子に選ばれたと言った方がいいかもしれません。すぐに、これからお互いを理解して、すごくうまくやっていける、と感じました」


 エマーソンはすでにニコラスさんの家に引き取られ、「エム」というニックネームがつけられた。早くも「お座り」「待て」などの手話による基本的な指示を覚え、さらに理解を深めている。「エムは終生の友になる」と感じていると、ニコラスさんはこう言った。


「私たちの絆は驚くほど強くなりました。お互いをよく理解できるんです。こうなる運命だったと思うことにしています。エムは特別です」




Fox News

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