日本手話研究所 - 全国手話研修センター
2019-04-02
日本手話研究所標準手話確定普及研究部は、
4月1日に発表された新しい元号「令和」
の標準手話を確定しましたので、ご紹介いたします。
元号関連特集も合わせてご覧ください。
新元号「令和」の手話表現について
1.解説
花のつぼみがゆるやかに開き、やがて花びらが環(わ)となった指先からふくよかな薫りをはなち、和みゆくさまを表しています。
2.動作説明
指先を上に向けて5本の指をすぼめた片手を、胸の脇に出し、前に動かしながら指先を緩やかに開く。
3.経過説明
令和の意味について、風和む初春2月に梅のつぼみが開き、蘭が薫りをはなつ、との説明などを引用しました。
日本手話研究所は4月1日午後6時に全国手話研修センターで標準手話確定普及研究部委員会を開きました。委員会は委員6名全員出席のもと、北海道から九州までの全国9ブロック全班(44名)から提案された手話〈令和〉の表現案を約1時間かけて論議、検討しました。 その結果、上記のような〈令和〉を委員会委員の全員一致により確定しました。この手話は全国のろう者、手話言語関係者の総意の結晶と確信しています。 手話は意味がわかりやすく、動作が簡単で、しかも他の手話と区別できるように、世界の和を願って工夫したものです。 〈令和〉の手話はどなたでも自由に使用できます。この〈令和〉が障害のあるなしにかかわらず自然な形で日本はもちろん世界の人たちに愛され、普及してゆくことを願っています。
手話動画 新元号「令和」
IRORIO
【令和】の手話表現が美しい!
指先で花のつぼみが開いて薫るさまを表現
2019年5月1日から施行される新しい元号「令和(れいわ)」の手話表現が決まった。
全国手話研究センター日本手話研究所(京都市右京区)は4月2日、前日に発表された新元号・令和を表現する手話を発表した。
指先を上に向けて5本の指をすぼめた片手を、胸の脇に出し、前に動かしながら指先を緩やかに開く動作となる。
出典:日本手話研究所プレスリリース
令和の出典が、万葉集にある「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」であることを踏まえ、「花のつぼみがゆるやかに開き、やがて花びらが環(わ)となった指先からふくよかな薫りをはなち、和みゆくさま」を表した。
なお、動作を複数の角度から撮影した映像を、研究所の公式サイトで「皇嗣」「皇位継承」といった表現とともに公開している。
障害の有無にかかわらず普及を
全国手話研修センターが1日午後6時から、標準手話を定める委員会を開いて決定した。
北海道から九州の全国9ブロック全班(計44人)から提案された令和の表現案を約1時間かけて検討したという。
日本手話研究所は「この手話は全国のろう者、手話言語関係者の総意の結晶と確信しています。この『令和』が障害のあるなしにかかわらず、自然な形で日本はもちろん世界の人たちに愛され、普及してゆくことを願っています」とコメントしている。
同研究所は1969年から半世紀にわたり標準手話の確定・普及活動に取り組む。活動は、1979年から厚生労働省からの委託事業となっている。
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