福井 手話バー熱気、聴覚障害者ら酒や歌

福井新聞ONLINE
2019年3月18日


福井の片町「ダフタウン」で

 聴覚に障害のある人らが酒を楽しみながら手話で交流する「手話バー」が

3月16日夜、福井県福井市順化1丁目のバー「ダフタウン」であった。

参加者と手話で交流する「SIGN DREAM」のメンバー(右側)ら=3月16日夜、福井県福井市順化1丁目の「ダフタウン」


 神戸市の男性4人組「SIGN DREAM」(サインドリーム)の

手話によるパフォーマンスもあり、店内は熱気に包まれた。  


 手話ダンスの普及に力を入れている福井市の児童館職員が企画し、

手話を学んでいる人を含め約30人が参加した。


 聴覚に障害のあるサインドリームのメンバーも加わり、ジャズが流れる

薄明かりの店内でカクテルやビールを飲みながら、

家族や食べ物、趣味などの話に花が咲いた。 


 手話歴1年の福井市の女性(33)は

「(サインドリームのメンバーに)福井のおいしい食べ物を教えてあげた。手話の方言や若者言葉でも盛り上がった」。


 別の同市の女性(28)は

「手話がそれほどできなくても、表情と気持ちで読み取ってもらえてうれしい。もっと上達してコミュニケーションの幅を広げたい」

と話していた。 


 手話を指導している同市の男性(68)は

「手話言語条例などで手話が広がっている実感はある。こういう場はいいきっかけになるので、また開いてほしい」

と笑顔を見せた。 


 サインドリームのKAZUKIさん(31)は、

シンガー・ソングライター米津玄師さんのヒット曲「Lemon」

などを手話歌で披露した。


 音の振動を感じ取ってリズムに乗り、意訳した歌詞を

体を揺らしながら手話で伝えると、参加者は

両手をひらひらさせる手話で感動を表現した。


  この日の日中は、サインドリームのメンバーによる

親子ら対象のワークショップや、「手話カフェ」もあった。




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