山形・南陽で「耳の日記念集会」 聴覚に障がいのある元JAXA職員が講演

山形経済新聞
2019.03.07


「第36回耳の日記念集会」が3月3日、
シェルターなんようホール(南陽市三間通)で行われた。

 主催は一般社団法人山形県聴覚障害者協会、山形県手話通訳問題研究会、

山形県手話サークル連絡協議会の3団体。

講演をする元JAXA職員の春日晴樹さん


 同集会は、聴覚障がい者の福祉および文化の向上や、

交流を深めることなどを目的に1984(昭和59)年より行われている。

 今年は県内各地から聴覚障がい者、手話関係者ら197人が集まった。 


 午前には、昨年6月まで宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤め、

介護福祉士や潜水士などの資格を持つ、聴覚障がい者の

春日晴樹さんによる記念講演が行われた。 


 講演の前半は、元JAXA職員としての知識を生かし宇宙やロケットについて

クイズを交えながら手話で説明し、春日さんが職員の時に作ったという

宇宙に関する単語の手話表現の解説などを行った。


 後半は春日さんがこれまでに経験してきた日本放浪や

世界一周を通して学んだことを話した。 


 春日さんは講演の中で、

「他の人から自分が生かされるのではなく、自分で自分を生かそうと行動すること。『聞こえないから無理』ではなく、自分ができることを周囲にアピールしていくことが大切だと思う」

と話した。


  午後からは、南陽市出身で一般社団法人山形バリアフリー観光ツアーセンター

代表理事を務める加藤健一さんによる講演が行われた。




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