日刊ゲンダイDIGITAL
2019/03/03
Firefighter signs with boy
Humankind Stories
(エイミーさんのツイッターから)
消防士と口がきけない少年が手話でコミュニケーションをとる
短い動画が話題になっている。
米ABCニュース(2月6日付電子版)などによると、
米ニューハンプシャー州のマンチェスター消防署に勤務する
マイク・ローさんは先日、あるマンションで火災報知機が鳴ったという
知らせを受けて現場に駆け付けた。
階段を登っていると、ドアを開けて外をのぞいている少年がいた。
話しかけてみると、何か言いたそうだが、口を利かない。
しかし少年が自分の唇の動きを読んでいるのに気がついた。
マイクさんは両親が耳が聞こえなかったため子供のころから手話が堪能だ。
そこで「手話ができるかい?」と聞き、「できる」と答えてきたので、
少年とこんな短い会話を交わした。
「やあ、こんにちは。わたしはM・I・K・E、マイクだよ。君の名前はなんていうの?」
「T・E・G・A・N、テーガンです」
「そうか、会えてうれしいよ」
少年はそのマンションに住むテーガン・マコール君(9)。
シングルマザーで、テーガン君を女手一つで育てているエイミーさんによると、
脳性まひのため耳が聞こえないという。
マイクさんは、少年に「消防士」を手話でどう表現するかを教え、
ハイタッチをしてその場から去って行った。
マイクさんが息子に手話で語りかけるの見て衝撃を受けたエイミーさんは、
すぐにスマホでその様子を撮影。
こんな書き込みと共に動画をツイッターに投稿した。
「今夜、3回の火災報知機が鳴ったため、マンチェスター消防署が私たちのマンションにやってきました。消防士のマイクさんは、私が動画を撮影する前に、息子のテーガンが口を利かないため、手話はできるかい、と尋ねました。マイクさん、マンチェスター消防署のみなさん、ありがとうございます」
エイミーさんは、地元メディアにこの時の光景についてこう語った。
「息子はこの時のことをいつまでも覚えているでしょう。私も忘れません……部屋に戻ると涙が出てきました。息子はすごく喜んでいました」
エイミーさんが投稿した短い動画は人々の心の琴線に触れたようで急拡散。
3月2日現在で7万回以上再生されている。
その後、マンチェスター消防署はテーガン君に消防士の帽子をプレゼント。
写真は帽子をかぶって大喜びのテーガン君だ。
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