中日新聞(CHUNICHI Web) 2019年2月22日
要約筆記通訳つきでお茶の実演を学ぶ参加者ら=湖西市駅南で
要約筆記通訳を学ぶグループ「おばあちゃんの知恵袋・ふくろう」
が二十日、湖西市駅南の市西部地域センターで「おいしいお茶の入れ方講座」を開いた。
市に登録する要約筆記通訳者や市民ら八人でつくる「ふくろう」は、
要約筆記について啓発し、通訳技術を実践で学ぶ場として、定期的にイベントを開いている。
この日は、メンバーほか十三人が参加。茶販売の静岡やすま園(同市駅南)
代表、安間達哉さんが、製法による茶の分類や、緑茶の種類を紹介した。
安間さんの話は、要約筆記通訳者が文字に書き起こし、会場のスクリーンに投影。
聴覚障害のある人も参加し、要約筆記やメンバーの手話通訳などで説明を聞いた。
安間さんが、葉の量、湯の温度、抽出時間の三つをおいしさのポイントに挙げて実演し、
参加者は安間さんが入れた緑茶やほうじ茶などの香りや味を確かめたり、
自分たちで入れたりして味わった。
ふくろう代表の大嶋恵美子さん(60)は
「途中で耳が不自由になり、手話ができない人などに要約筆記通訳は必要。
制度に関心を持ってくれる人が増えてほしい」
と話した。
(野村由美子)
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