朝日新聞デジタル 2019年2月15日
2017年にトルコで開かれたデフリンピックの陸上男子400メートルリレーで優勝した佐々木琢磨さん(左)=全日本ろうあ連盟提供
仙台大学職員の佐々木琢磨さん(25)は
聴覚障害者の陸上男子100メートルで10秒75の日本記録を持つ、
デフ(ろう者)アスリートだ。
3月にバルト3国のエストニアで開かれる、初の聴覚障害室内陸上大会の
日本選手団の主将にも選ばれた。
目指すは9秒台。
そして、2020年の東京五輪だ。
練習前にストレッチをする佐々木琢磨さん=宮城県柴田町の仙台大学
「親指で麺をすするようにすると、うどん。小指なら、そうめんを意味します」。
1月、宮城県柴田町の仙台大で開かれた「手話カフェ」で、
佐々木さんが講師を務めた。
「手話カフェ」に参加した学生と話す佐々木琢磨さん(左から2人目)=1月、宮城県柴田町の仙台大学
約10人の学生が参加し、最後が「ん」で終わる言葉を
手話やジェスチャーで発表した。
手話の間に時折、冗談を挟む佐々木さん。
会場は笑い声が絶えない。
健康福祉学科1年の菅原伊織さん(19)は
「周囲を明るくする琢磨さんの人柄にもひかれる」と話す。
佐々木さんは青森県五戸町出身…・・・
聴覚障害のある選手たちの活躍を願って、募金箱を置いた佐藤英和さん=仙台市青葉区
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