北陸中日新聞 2019年2月8日
金沢市が動画サイトで公開している手話動画が、
人気を呼んでいる。
昨年3月から今月上旬までの視聴回数は、累計20万回に届く勢い。
市の担当者も思わぬヒットに驚くが、
「さらに多くの市民に手話への関心を持ってもらえれば」
と期待を寄せる。
(本安幸則)
視聴回数が順調に増えている手話動画「手話で話そう」=金沢市役所で
動画は「手話で話そう」と題した全18回シリーズ。
県聴覚障害者協会に制作を委託し、昨年3月1日から動画サイト
「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開を始めた。
これまでの視聴回数は、初回の約2万4000回を筆頭に
各回約4000~2万2000回。
累計回数は昨年末時点での約17万回から、今月6日時点で
19万6000回余りと増加中だ。
市がインターネットで公開する動画の中でも、
視聴回数トップ10に手話動画は2本入っている。
内容は、手話を習い始めた人向け。
各回5分程度にまとめられ、あいさつや数の表現、
趣味や仕事などを含めた自己紹介の仕方や、
「金沢の観光」「病院」「学校」「災害」など
それぞれのテーマにまつわる表現を紹介している。
市は、2017年6月に市手話言語条例を制定し、
手話の普及や理解の促進を図っている。
市民を対象にした手話奉仕員養成講座も毎年開いており、
動画は自宅学習用の教材としての活用も目的にする。
市障害福祉課の岩野常樹課長は
「市民に限らず、多くの人に繰り返し見ていただけているのだろうか。
見飽きない程度に5分程度と短くまとめた点が良かったのかも」。
難聴者も使いやすいよう字幕を入れたり、日常的によく使う単語や
手話表現を盛り込んだりと、制作時には関係者で検討を重ねたという。
「いつでもどこでもスマートフォンなどで見られる。
市民にさらに普及が図れれば」
と話している。
youtube
手話で話そう【第1回】「手話は言語」
金沢市公式YouTubeチャンネルCityofKanazawa
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