愛媛新聞ONLINE 12月1日
<部活 私たちのカタチ>
松山聾学校・陸上部 自己記録更新、励みに
【松山聾学校 取材班】
高校生活で大きなウエートを占める部活動。
全国的に活動時間の見直しなどの改革が進んでいるが、学校によって
特色や取り組む生徒の姿はさまざま。
生徒数減少という事情も透けて見える。
特大号第3弾では「いまどき部活」をテーマに、
高校生記者が自校の特徴的な部活動をリポートする。
「南 鍛錬期へ 津田 全聾陸上へ」―。
松山聾学校陸上部員の活躍を伝える見出しが躍る。
題字は「MATSURO T&F通信」。
各種大会後に陸上部の関係教諭が校内に発信する学校通信だ。
目標を持って活動する松山聾学校陸上部。息を合わせてウオーミングアップする部員
陸上部員は高等部の男子3人。それぞれ専門種目が異なる。
中長距離を得意にする2年津田隼利さん(17)は、全国聾学校陸上大会
での1位をめざして入部。
今年6月の県総体の舞台に立ち、続く四国聾学校体育大会の1500メートルを制した。
全国聾学校大会5000メートルで入賞が当面の目標だ。
投てきが専門の2年南皓太さん(17)は、小学生で経験したタグラグビーを
縁に陸上を始めた。 今年前半に疲労骨折をしたが、リハビリに励んで復活。県高校新人大会の
ハンマー投げで7位に入った。 来季は県総体で四国大会の出場権獲得をめざす。
跳躍が得意な1年東佳人さん(16)は、陸上で体力を付けようと入部した。
今季は三段跳びと走り幅跳びで自己ベストをマーク。来季は全国聾学校大会出場を見据える。
3人は「自己記録の更新が魅力」と口をそろえる。練習は週に5日、放課後行う。
自分のパフォーマンスに責任を持ち、準備から片付けまで率先する。
松山聖陵高などと交流し、仲間を増やしたり、互いに切磋琢磨(せっさたくま)
しながらレベルアップしている。
顧問の金並正教教諭(39)の指導は「自主性と自覚を持って取り組む」がテーマ。
「選手が目標を持ち、それをサポートするのがわれわれの役目」と見守っている。
【松山聾学校 取材班】
陸上部員にインタビューしたり、一眼レフカメラで部員の動きを撮影したりした。上下の角度や構図のバランスを考えながらシャッターを押した。難しかったけど、いい経験になった。(S)
【松山聾学校 取材班】
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