毎日新聞 2018年10月15日
写真展 手話、風景で“色”表現
栗田さんが個展 京都
手話をテーマに撮影する京都府亀岡市の写真家、栗田一歩さん(31)
の個展「COLORS(カラーズ)」が、京都市右京区の
「全国手話研修センター」で開かれている。
四つの色で切り取った風景などの写真と、各色を表現する
手話を写した作品29点を展示している。無料で31日まで。
手話などを写した作品が並ぶ会場と写真家の栗田一歩さん。
左から2枚目は唇を指でなぞって「赤」を表す手話
=京都市右京区の全国手話研修センターで、国本ようこ撮影
入り口から青、緑、黄、赤の順で作品を並べているが、被写体はさまざま。
例えば、黄色を表す作品に写るのは、住宅街の景色、電車、人物とバラバラだ。
栗田さんは「同じ色の中にさまざまな被写体を並べることで多様性を表した。
聴覚障害も、難聴者やろう者といった分類があるが、実際の聞こえ方は人によって違う」
と狙いを話す。
青の1枚目と赤の最後の写真は色味は異なるが、夕焼けの風景にし、
最初と最後がつながるようにした。
「人それぞれ違いはあっても、実はつながっており、自分もその中の一人だ」
という思いを込めたという。
午前10蒔~午後7時(最終日は午後4時まで)。
会期中無休で土曜と日曜は栗田さんが会場にいる予定。
問い合わせは栗田さんへ
電子メール(ippo.photographie@gmail.com)で。
【国本ようこ】
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