毎日新聞 2018年8月6日
デフバスケU21世界選手権大会
津屋選手がMVPと得点王獲得
7月6~14日に米ギャローデット大(ワシントンDC)で開催された
「第3回U21デフバスケットボール世界選手権」
に男子全日本チームの一員として出場した
東海大体育学部2年の津屋一球(いっきゅう)選手が
最優秀選手賞(MVP)と得点王に選ばれた。
試合でシュートを放つ津屋選手=東海大提供
津屋選手は最多得点の218点を挙げ、チームの柱として活躍した。
加えて、総出場時間が最も長く、それぞれの個人成績の上位に
名前を連ねたことからMVPに選出された。
U21デフバスケットボール世界選手権でMVPと得点王を獲得した津屋選手=東海大提供
チームは決勝で米国に63-81で敗れたものの、準優勝に輝いた。
同選手権は2002年から開催されている聴覚障害がある21歳以下の
選手によるバスケットボールの世界大会。今大会は、男子10チーム、女子5チームが参加した。
日本は男女とも今回の大会が初出場だった。
男子の日本チームは予選Bグループでポーランド、ギリシャ、スペイン、カナダと対戦した。
3勝1敗で決勝トーナメントに駒を進めると、リトアニアに85-58で勝利し
準決勝では、予選で敗れたポーランドに91-66で快勝した。
女子チームも準優勝を果たした。
準優勝に輝いた男子全日本チーム=東海大提供
生まれつき両耳が聞こえにくい津屋選手は、普段は補聴器を付けて
同大男子バスケットボール部でプレーしている。高校時代からデフバスケットボールの
日本代表練習にも参加している。
津屋選手は「予選の1試合目でヨーロッパ王者のスペインに勝てたことが
チームにとって大きな自信となった。世界選手権で戦えたことは、自分の
バスケットボール人生においてとても大きな経験となった」と振り返った。
MVPと得点王獲得については
「とても光栄なことだ。チームメートをはじめ、監督やコーチ、トレーナーなど
一緒に戦った仲間のおかげだと思うので感謝したい」と笑顔で語った。
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