香川 陶芸展「聞こえない世界 作品に」

毎日新聞  2018年7月12日


福嶋さん個展 「聞こえない世界 作品に」 

19日から、高松 /香川


 幼い頃に聴覚を失った福井県の陶芸家、福嶋伸彦さん(60)による個展が

高松市田町のギャラリー「Fine Art21」で19日から始まる。


 活動30年の集大成と位置づけており「聞こえない世界から

生み出される作品をぜひ見てほしい」と話している。22日まで。  

      福嶋伸彦さんが制作した、夕日をモチーフにした陶器=福嶋さん提供


 福嶋さんは「明日への希望」をテーマに制作活動に取り組んでいる。

釉薬(ゆうやく)を施した後に、素地を削ったり彫ったりする「かき落とし」と

呼ばれる技法で「夕日」を表現するのが特長。


精巧さと絵画のような色鮮やかさ

に引かれるファンも多い。  


 会場ではオブジェや壁掛け、日常食器など約60点を展示・販売する。

妻元美さん(62)が手話通訳を務めており、作品に込めた

思いや制作の苦労などについて、気軽に福嶋さんとやり取りできる。 


入場無料。

午前11時~午後6時(22日は午後5時)。


【山口桂子】



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