09月29日

室蘭民報ニュース

北海道聴覚障害教育研究大会・室蘭大会が26日、室蘭市水元町の室蘭聾学校を会場に2日間の日程で始まった。全道にある聾学校の教職員ら約60人が参加し、聴覚障害教育の充実に向け活発な協議を重ねている。  北海道聴覚障害教育研究会(会長・室岡弘明北海道高等聾学校校長)が主催。研究主題は「生きる力を育むための深い学びを育てる指導法の研究」。初日は開会式と全体会に続いて6部会に分かれた研究発表があった。  聞こえや言葉の発達に心配がある3歳未満児を対象とした乳幼児相談室の部会では、保護者支援のあり方や親子の関わりを深めるための方策について討議した。  札幌聾学校の秋保恵実子教諭は、子どもの活動や親子の関わりを記録や映像に残すことで、指導者間の共通理解を図るなど具体的な支援に結び付ける実践例を紹介。記録を分析することで言語発達の経過を客観的に捉えることができるようになるなど「指導者が親子の考え方をより考えられるようになった」と語った。  討議は手話や口話なども利用して穏やかな雰囲気で進んだ。討議の内容を画面上に文字情報として書き起こす情報保障を利用した発表では、パソコンボランティアプラザ室蘭の3人が協力した。  27日は室蘭聾学校教諭による公開授業や幼稚、小学、中学各部による特設授業がある。 (野村英史) 【写真=文字情報を画面に書き起こす情報保障を利用した乳幼児相談室部会の発表】

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