西日本新聞
2019年03月27日
浦上車庫で披露された超低床式の新車
長崎市で路面電車を運行する長崎電気軌道が7年ぶりに新しい車両を導入した。今回も乗降口にステップがない超低床式で、聴覚障害者にドアの開閉を知らせるランプを初めて設置、バリアフリーに配慮した。東京五輪を機に増加が見込まれる外国人観光客の利便性向上を図るため、車両前後や側面の行き先表示器は日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語対応とした。
大阪府の車両メーカーに依頼し、2億3700万円で購入。訪日客向けのインフラ整備を加速するために国が定めた補助事業から7900万円、長崎市のバリアフリー促進補助事業から3890万円の支援を受けた。
22日に営業運転をスタート。初日は同社浦上車庫で出発式があり、中島典明社長は「誰にでも優しい電車で、長崎市民や観光客から愛されると思う」とあいさつ。ピカピカの電車は車庫を出て市街地をさっそうと駆け抜けた。
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