宮城・名取市 外国人や聴覚障害者へ支援 来庁目的は指さしボードで 

河北新報オンラインニュース
2019年03月19日


 2020年東京五輪に向け増加が予想される外国人や聴覚障害者の公共施設の利用環境を向上させようと、絵を指さしてもらい来庁目的を把握する「コミュニケーション支援ボード」を、名取市が作成した。市によると、全庁的な導入は県内14市で初めてという。

窓口でボードを活用する市職員(右)


 ボードはA4判大。「証明書がほしい」「年金」「ごみ」など12項目をイラストで示す。来庁者が指をさせば回答できる。口頭での回答が難しい場合も想定されることから、裏面のホワイトボードで筆談できるよう工夫した。


 30枚作り、予備を除いて各公民館や図書館、こども支援課や市民課など市民らが日常的に訪れる26部署に配備した。


 山田司郎市長は、海外からの移住者や訪日外国人旅行者(インバウンド)が増えているとし「聴覚障害者はもちろん、海外の方とも共生するため、気軽にコミュニケーションを取れるようにしたい」と話す。




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