八重山毎日新聞
2019年03月18日
緊急通報システムなど学ぶ
「NET119緊急通報システム」について解説する田中雄喜相談員=17日午後、石垣市健康福祉センター2階会議室
離島地域での障がい者の情報保証を推進する
「災害時情報ネットワーク構築・離島地域ネットワーク構築事業」
(県主催)が16日から2日間、市健康福祉センターであり、
郡内の聴覚障がい者ら約20人が
NET119緊急通報システムなど障がい者支援ツールを学んだ。
石垣市での同システムの導入を求める意見が上がった。
県の委託を受けた
一般社団法人県聴覚障害者協会沖縄聴覚障害者情報センター
が実施した。
17日午後は、同センターの田中雄喜相談員が講師を務め、
NET119緊急通報システムについて解説。
聴覚や発話に障がいのある人を対象にしたツールで、携帯電話の
GPS機能や画面操作を使い、音声なしで速やかな119番通報が可能。
オペレーターが通訳となり、聴覚障がい者の電話を仲介する
「電話リレーサービス」なども紹介した。
緊急通報システムの活用には市町村ごとにシステムの登録、
設定が必要で、県内では17日現在、唯一、
那覇市で4月からの導入が決定している。
聴覚に障がいがある本村順子さん(58)=新川=は
「NET119の導入が広がり、石垣市でも実施してほしい。台風の時など災害時の市の情報提供は音声によるものが多いが、文字情報でも広報してほしい。交通機関でも、文字情報の掲示や手話サービスがもっと必要だと思う」
と要望した。
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