神戸新聞
NEXT2019/3/7
兵庫県宝塚市立中央図書館(清荒神1)は3月から月1回、
手話のみで絵本の読み聞かせをする「手話によるおはなし会」を開く。
全国的に珍しい取り組みといい、初回の同25日は
聴覚障害がある馬殿幸子さん(55)=同市=が
3冊を読み聞かせる。
担当者は
「音が聞こえない子どもや大人に絵本の世界を楽しんでほしい」
と参加を呼び掛ける。
手話を使った絵本の読み聞かせをする馬殿幸子さん(右)=宝塚市役所
同市は16年12月、手話に対する理解と普及を目指す手話言語条例を制定。
手話言語の発表会を開き、市職員は手話も使って市歌を斉唱する。
同市障害福祉課によると
「聴覚に障害がある人は、絵本の読み聞かせを経験していなかったり、図書館の利用が少なかったりする」
という。
3月25日の手話での読み聞かせは午後2時から。
馬殿さんらが絵本
「なにしてる なにしてる」
「わたしのラスチョ」
「さんまいのおふだ」
の3冊を読む。
2時半からは約1時間の交流会も予定する。
手話に触れる機会にしてもらうため、聴覚障害者に限らず参加できる。
馬殿さんは
「読み聞かせは初めてだが、表情を付けて頑張りたい」とし、
同課の担当者は「読み聞かせ中は音声は全くなし。
手話言語の世界に招待します」と話す。
無料。
事前の申し込みは不要で当日、先着50人を受け付ける。
4月以降は、毎月第4月曜日に開く。
宝塚市障害福祉課TEL0797・77・9110
(中島摩子)
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