VIETJO 日刊ベトナムニュース
2019/03/06
医療機器や環境機器の製造・販売などを手掛ける
リオン株式会社(東京都国分寺市)は2月28日、
北中部地方トゥアティエン・フエ省の国立フエ中央病院との間で、
ベトナム国内の難聴者救済に向けた協力に関する覚書を締結した。
今回の覚書締結は、ハノイ市の国立バックマイ病院、ホーチミン市の
ホーチミン市立耳鼻咽喉科病院に続くもの。
リオンは、難聴の早期発見と難聴者の生活向上に貢献することを目的に、
医師が同社製の聴覚検査機器を使用して詳細な検査を行い、
難聴者に対して適切に調整した補聴器を普及する取り組みを進めている。
リオンは2015年10月に国立バックマイ病院と覚書を締結し、
翌2016年4月に同病院に日越聴覚検査センターを開設した。
これは、国際協力機構(JICA)との委託契約による民間技術普及促進事業
として行われ、また奈良県立医科大学とも連携して医師・看護師の
訪日研修などによる人材育成を進めてきた。
同センターでは2年間で2万4200人が聴覚検査を受け、
このうち1268人が補聴器を試聴し、乳幼児の難聴の診断・早期発見も可能となった。
さらに、2017年10月にはホーチミン市立耳鼻咽喉科病院と覚書を締結し、
難聴者救済に向けた活動を推進してきた。
今回の国立フエ中央病院との覚書締結により、今後は同病院における
聴覚検査ルームの導入を支援し、聴覚検査機器
(オージオメータ、インピーダンスオージオメータ、耳管機能検査装置など)
を提供するとともに、機器の操作技術指導も進めていく。
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