死亡3件は聴覚障害者=3種踏切での事故-運輸安全委

時事ドットコム
2019年02月26日



 遮断機のない「第3種踏切」で2014年度以降に

起きた死亡事故6件のうち3件は、歩行中の聴覚障害者が

列車と衝突していたことが26日、運輸安全委員会の調査で分かった。

 運輸安全委は列車の接近に気付けなかった可能性を指摘した。


 運輸安全委の報告書によると、

JR九州日田彦山線の3種踏切(福岡県川崎町)で


 14年10月3日、女性=当時(71)=が

普通列車にはねられ死亡した。

 女性は耳が全く聞こえず、警報機が作動中に踏切に進入していた。

日傘を差し、つばの広い帽子をかぶっていた上、警報機の点滅が

太陽光で反射し見えにくかった可能性があるとされた。


  16年11月10日にはJR東日本小海線(長野県佐久市)で、

女性=同(81)=が列車とぶつかり死亡。

 両耳に聴覚障害があり、事故の約2年前に身体障害者3級の認定を受けていた。

当日は麦わら帽子をかぶっていたという。


  松浦鉄道西九州線の踏切(長崎県佐世保市)では17年3月23日、

聴覚障害2級の女性=同(67)=がはねられ死亡した。

現場では1996年と03年にも歩行者と列車の衝突事故が起きていた。




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