中日新聞(CHUNICHI Web) 2019年2月19日
浜松市直営の「舞阪サテライトオフィス」(西区舞阪町)で、
新たにベンチャー企業二社の入居が決まった。
遠隔手話通訳の「シュアール」(東京)の大木洵人(じゅんと)社長(31)と
留学サービスの「マレーシア留学ネット」(鳥取)の山根直樹社長(39)らが
十八日、市役所を訪れ、三月から五年間の利用を許可する
通知証を鈴木康友市長から受け取った。
通知証を見せるシュアールの大木洵人社長(左)と鈴木康友市長=浜松市役所で
シュアールの通訳事業では、コールセンターの手話通訳者がテレビ電話で、
窓口などの聴覚障害者と職員の間に入る。
掛川市や日本航空が導入している。
手話通訳の需要が高まる中、地方に拠点をつくろうと入居を決めた。
二室のうち一室を事務所、一室を都外初のコールセンターにする。
東京から浜松に通訳者を一人移住させるという。
通知証を受け取るマレーシア留学ネットの山根直樹社長(右)ら=浜松市役所で
マレーシア留学ネットは、高校生や大学生のマレーシア留学をサポートしている。
静岡県内から相談に来る人が多いことから一室を借り、事務所を構えた。
両社共に数人の雇用を予定する。
大木社長は前日の浜松シティマラソンでハーフを完走したといい
「自然豊かな都市は魅力的だ。地域の皆さんと一緒に社会福祉のために頑張る」
と語った。
山根社長は「海外で活躍できる人材の育成を支援したい」と話した。
サテライトオフィスは、市外のベンチャー企業を呼び込もうと、
市が昨年六月、舞阪協働センターに設けた賃貸オフィス。
周辺相場の半額ほどの賃料で入居できる。
全六室あり、これまでに一室に一社が入っており、
残り二室になった。
(鈴木凜平)
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