中日新聞 2019年2月11日
勝山市の県立恐竜博物館は、
職員対象の手話講座を初めて開いた。
来館者と接する機会が多い職種を中心に約三十人の職員が受講し、
聴覚障害のある人とのコミュニケーションの取り方などを学んだ。
県聴覚障がい者協会の沢村照男さん(68)が講師、
大六(だいろく)奈穂子さん(62)が通訳を務め、
聴覚障害者との望ましい接し方や初歩的な簡単な手話などを紹介した。
講義では沢村さんが
「聴覚障害者とのコミュニケーションは、手話や筆談、身ぶりなどがある。
目で見て分かるような方法にすることが大切」
と手話で説明。
実技ではあいさつのほか、同館の開館時間や館内飲食禁止などを伝える手話を教わった。
参加者たちは苦労しながらも、手話を覚えていた。
館内ショップのスタッフ、小寺渓太さん(26)は
「講義では、知らないことが多く、驚くことばかりだった。もし聴覚障害者の人が
来館したら考えながらコミュニケーションを取りたい」
と話していた。
(笠松俊秀)
0コメント