大須演芸場、シアターカフェでLGBTテーマの映画祭 監督トークや交流会も

サカエ経済新聞  2019.02.09


LGBTをテーマとした映画の特集上映「大須にじいろ映画祭2019」


「大須演芸場」(名古屋市中区大須2)と「シアターカフェ」(中区大須2)

で2月16日・17日、LGBT(セクシャルマイノリティー)をテーマとした

映画の特集上映「大須にじいろ映画祭2019」が開催される。


 LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)、

性的少数者(セクシャルマイノリティー)をテーマに、多様な性のあり方を

さまざまな映像表現で人々に伝える同映画祭。


 イベント名の「にじいろ」は、性のあり方の多様性を象徴するものとして

世界中で使われる「レインボーフラッグ」から付けられた。

2015年に第1回を開催し、LGBTをテーマにした作品の上映を続けている。


 5回目となる今回は、昨年反響の大きかった「ろう×LGBT」をテーマにした作品や、

新たに「LGBTと老い」をテーマに選んだ映画などを上映する。


 メーン会場の大須演芸場では17日に愛知県未公開の3作品を上映。

愛知県出身で「劇団時間制作」を主宰する谷碧仁監督の「イッショウガイ」は、

2017年に東京・新宿で上演した舞台作品。


 突然倒れた母が障害により変わっていく姿に苦しむ高校生を描く。

主演は「仮面ライダーフォーゼ」などに出演した土屋シオンさん、

元AKB48の田名部生来さん。


  「ろう×LGBT」は、今井ミカ監督のドラマ「虹色の朝が来るまで」を上映。

全国のLGBT系映画祭などやイベントで上映が続く作品で、

手話サークルで知り合ったろう者の女性が互いに惹かれ合い、

悩みながら交際する姿を描く。


 自身がろう者である今井監督が初めて音響を付けた映画。

上映後に今井監督のトークを行う(手話通訳あり)。

「大須にじいろ映画祭2019」で上映される「虹色の朝が来るまで」(今井ミカ監督)


「LGBTと老い」は、武田倫和監督の「わたしの居場所~新世界~」を上映。

大阪のお好み焼き店を切り盛りする「おカマのひろ子ママ」が、

がんになったことを切っ掛けに人生を振り返り、

故郷の鹿児島を訪れるドキュメンタリー。 


 公募したフィルムコンペティションは5作品を上映。

当日の観客アンケートなどを基に、グランプリを決定する。


 グランプリ審査中には「LGBTと老い」をテーマにした特別招待作品

「老ナルキソス」(東海林毅監督)を上映。

老いていく自分の姿に耐えられないゲイでナルシストの絵本作家の葛藤を描く。


 シアターカフェ会場では16日、「マキタカズオミ監督特集映画上映+トーク」を開催。

「東京国際ゲイ&レズビアン映画祭」等などで上映された「ファントム・ジェニー」

など2作品を上映する。

 上映終了後には交流会を行う。 


 同映画祭実行委員のシアターカフェ・江尻真奈美さんは

「今年も上映だけでなく、トークもあるので、より多様な生き方に理解を深めてもらえたら。

いずれはこのような映画祭を開催しなくてもよいような社会になるといいと思うが、

まだまだ必要性を感じるので、ぜひ多くの方に見に来てほしい」と話す。 


 1プログラム1,300円(シアターカフェは1ドリンク付き)。

フィルムコンペティションは600円。

定員は大須演芸場=130人、シアターカフェ=20人。

交流会は1,000円(1ドリンク付き)。





大須にじいろ映画祭

2019年2月16日(土)@シアターカフェ、17日(日)@大須演芸場大須にじいろ映画祭は、映画を通じてすべての人が自分らしく生きられる社会になれるよう、2015年から始めた名古屋初のLGBT系の映画祭です。 今回で5回目を迎えます。どなたさまもお気軽に見に来てください。会場:大須シアターカフェ16:00- マキタカズオミ監督特集映画上映+トーク『リクエスト・コンフュージョン』『ファントム・ジェニー』18:00- 大須にじいろ映画祭交流会会場:大須演芸場10:15- 『イッショウガイ』映画上映+トーク13:00- 『虹色の朝が来るまで』映画上映+トーク14:55- 大須にじいろ映画祭2019 フィルムコンペティション ノミネート作品上映18:45- 『わたしの居場所~新世界物語~』映画上映+トーク作品上映後には若林佑麻さん(脚本)、谷碧仁さん(監督)、丸若薫さん(プロデューサー)ら3名の作品スタッフによるトークを予定しています。愛知初公開 2017年/108分 監督:谷碧仁作品上映後には関係者によるトークを予定しています。愛知初公開 2018年/63分 監督・脚本・編集:今井ミカ2018年/39分30秒 監督:中須彩音2018年/9分1秒 監督:井坂雄哉2018年/17分 監督:日下龍2018年/22分53秒 監督:田村専一2018年/39分26秒 監督:長谷川裕加特別招待作品 2017年/21分 監督:東海林毅作品上映後には関係者によるトークを予定しています。愛知初公開 2017年/77分 監督:武田倫和上映作品(2作品68分)作品上映後にはマキタカズオミ監督によるトークを予定しています。2017年/38分35秒 監督・脚本:マキタカズオミ2015年/29分 監督・脚本:マキタカズオミ 大須にじいろ映画祭の交流パーティーをシアターカフェで開催します。皆さんで見た映画について語ったり、さまざまな方と交流できたら、と思っています。どなたさまもお気軽にお越しください。日時:2/16(土)18:00-20:00(予定) 料金:1,000円(チケットはありませんので、当日お支払いください。) 場所:シアターカフェ(名古屋市中区大須2-32-24 マエノビル2F) ※持込みウェルカムです。フード、ドリンクなんでもOK。 ※「なっとく豚」さんからフードの協賛があります共催大須にじ

大須にじいろ映画祭



0コメント

  • 1000 / 1000