【介護離職に備えよ】「補聴器」と「集音器」の違いを理解する 初回無料「親のこと」相談受け付け中 (1/2ページ)

zakzak  2019.2.8


先月14日に、当社(オヤノコトネット)主催で開催した

「銀座オヤノコト・塾」では、親の聴こえ(聴力低下)に

悩んでいる子世代が想像以上に多かった。 


「聴こえにくいが、補聴器は高いだろうと二の足を踏んでいる」
「聴こえが悪いと認知症にならないか心配だ」
「補聴器を購入したが、使ってくれない」

など、悩みの内容はさまざまだったが、

筆者は以前から当欄でこれらの対策を発信してきた。

補聴器について説明を受ける高齢者(右)。高齢化の進展とともに加齢による難聴の人が増えている =千葉県市川市のベスト補聴器センター(兼松康撮影)


 まずお伝えしたいのは、補聴器について正しく理解することだ。

大前提として、補聴器と集音器とは別物だということを理解しておこう。

2つを混同しているのではないかと思われる子世代もいるが、注意を喚起したい。  


「音が大きく聴こえる」などとして通信販売などで売られている

ものの多くは集音器だ。

 会話や電話、テレビなどの聴く対象に応じてモードの切り替えが

可能なタイプもあるが、使う人の聴こえの具合に合わせて調整できるわけではない。

不要な音まで大きく入ってきて不快だという人もいる。


  一方、補聴器は医療機器なので、その人の聴こえの状態に合わせて

細かく調整しながら使うものだ。

 一度の調整では、その人の生活パターンや環境に合わせることはできないので、

何度か調整してもらい、よりフィットした状態にしていく機器である。


 そうした理解のうえで、子世代は早いうちから親の聴こえに注意してほしい。

テレビの音が大きい、聞き返しが増えた、などといった聴こえの低下を感じたら、

後回しにせず、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けることを親に勧めてほしい。 


 2018年度からは、補聴器相談医のいる医療機関で

「補聴器適合に関する診療情報提供書」を記入してもらえば、

補聴器の購入費用が医療費控除の対象となっている。その書類を持って、

「認定補聴器技能者」のいる「認定補聴器専門店」に行ってほしい。



■「親のこと」相談受け付けます  

高齢の親が抱える問題は、すべての子世代が直面する問題で、悩みは人それぞれです。

そこで夕刊フジは、当欄執筆者の大澤尚宏氏が代表をつとめる「株式会社オヤノコトネット」と協力し、読者からの相談を個別に受け付けます。老後のお金や老人ホームの選び方、相続などの「親のこと」について、知識と経験豊富なオヤノコトネットの相談員がアドバイスします。


相談料は税込み1万円。相談場所は原則として東京・大手町の産経新聞社会議室。ご希望の日時に相談員との面談を設定します。相談申し込みは夕刊フジ編集局「オヤノコト」相談係((電)03・3275・8872、メール:oyanokoto@fujinews.com 折り返し係から返信します)。


■大澤尚宏(おおさわ・たかひろ) 

オヤノコトネット(www.oyanokoto.net)代表取締役。1995年に日本初の本格的バリアフリー生活情報誌を創刊。2008年、「そろそろ親のこと」をキーワードにオヤノコトネットを創業し、「高齢期の親と家族」に関わるセミナー講師や企業のマーケティングアドバイザーとして活躍している。近著は『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)。




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