質疑や討論、リアルタイムで文字化 川崎市議会

カナロコ|神奈川新聞ニュース  2019/02/07


発言をAIが文字化して表示する傍聴席のモニター =川崎市議会本会議場


聴覚障害者らに傍聴しやすい議場にしようと、
川崎市は議会での質疑や討論を人工知能(AI)でリアルタイムに文字化し、
傍聴席のモニターに表示するシステムを導入した。


 12日開会の市議会第1回定例会から使用する。  

市長や議員の議場での発言をマイクで拾い、インターネット上で

データを管理するクラウド内のAIに送信して、文字に変換する仕組み。


 文字情報は発言から数秒後、傍聴席前方に設けた40インチのモニターに表示される。  

市議会局庶務課によると、オペレーターによる入力やタブレットを使った

文字表示システムを運用している議会はあるが、AIを活用した

音声認識システムでモニターにリアルタイムで表示する

試みは全国の議会で初めてという。


 システムはソフト開発会社「シャムロック・レコード」(東京都)が開発した。

ランニングコストは年間42万円ほど。


 漢字にはふりがなも付いており、誤変換があった場合も

意味をくむことができる。


 小学生が傍聴するような場合は、設定を変え、

漢字をなくすこともできるという。




朝日新聞デジタル  2019年2月9日


神奈川 AIが発言を瞬時に文字化 川崎市議会が導入

発言が文字になってモニターに表示される
=2019年2月5日、川崎市議会本会議場、斎藤茂洋撮影


 川崎市議会は、聞き取りが難しい聴覚障害者や高齢者向けに、

本会議場での議論をAI(人工知能)で瞬時に文字化し、

傍聴席に置いたモニターに映し出すシステムを導入した。

 12日から運用する。 


 市議会局によると、このシステムは、マイクで拾った音声を

外部のコンピューターに送り、文字化されてきた情報を本会議場の

傍聴席のモニターに映し出すというもの。

 リースで、年間の運用費は42万円。


  早口でも文脈から推測し、

「ほぼ間違いなく変換される」と担当者。


 間違っても学習し、次回から修正されるという。

議員らの名前や市の行政運営の標語

「最幸(さいこう)のまち」は

職員が事前にコンピューターに登録し、正しく変換されるという。

(斎藤茂洋)







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