「PowerPoint」にリアルタイム字幕機能が追加、翻訳も可能 ~段階的にリリース

窓の杜  2019年1月22日


AIのパワーで聴覚障害や言葉の壁を乗り越える

ライブキャプション”機能が「PowerPoint」に追加


 発表者の言葉をリアルタイムで書き起こし、スライドの字幕として表示する

“ライブキャプション”機能が「PowerPoint」に追加された。


 この機能は昨年12月にお披露目され、Windows 10/Mac版「PowerPoint」

と“PowerPoint Online”をターゲットに1月からロールアウト

されることがアナウンスされていた。 


 今回搭載された“ライブキャプション”は、聴覚に障害を抱えるユーザーが

プレゼンテーションを理解するのを助けるアクセシビリティ機能だ。


 聴衆が多く、プレゼンターの言葉が隅々まで

行き届かない場合にも役立つだろう。 


 発表者の言葉をリアルタイムで認識する処理には、人工知能(AI)が活用されており、

同時に翻訳を行うことも可能。

 聴衆が母国語への翻訳を必要とする場合にも頼りになる。


“はじめまして、窓の杜はオンラインソフトのニュースサイトです”と話したきのスライド。人工知能技術を活用して発話の認識(と翻訳)が行える


 ライブキャプションは、プレゼンテーション画面に新設された

ボタンから有効化することが可能。


 設定の変更は、“リボン”の[プレゼンテーション]タブや

プレゼンテーション画面の[…]メニューなどから行える。


 話者の言語は12カ国語、字幕の言語は60以上の言語のうち1つを選択可能で、

キャプションと字幕の表示位置も変更できる。

 字幕の表示スタイルはOSの設定と統合されており、

「設定」アプリの[簡単操作]-[字幕]セクションで変更可能だ。


ライブキャプションは、プレゼンテーション画面に新設されたボタンから有効化可能。設定のカスタマイズは[…]メニューなどから行える


[キャプションと字幕]画面


 なお、本機能は一部の環境から段階的にリリースされる。

編集部では“Office 365”の“Insider Fast”で配信されている

“バージョン 1901(ビルド 11231.20080)”で動作を確認した。

まだ利用できない場合は、しばらく待つ必要があるだろう。




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