西日本新聞 2019年01月17日
日田市桂林公民館の手話サークル「あさぎり」(椋野由美会長)
で学ぶ小学生3人が、昨年10月にあった全国手話検定試験で4級に合格した。
合格証を手にした3人は「うれしい」「かっこいい」と喜び
「困っている人がいたら助けられるようにもっと上達したい」と意気込んでいる。
手話で「うれしい」と話す子どもたち。(左から)中村さん、松井さん、楢原さん、都甲さん
合格したのは、
光岡小6年の松井茉那さん(12)
咸宜小5年の中村優花さん(10)
小野小3年の楢原ねねさん(9)の3人。
4級は手話で簡単な会話ができるレベル。
3人は大人に交じって週1回のサークルに通う。
いずれも家族が手話を学んでいたことから、興味を持ったという。
母が手話通訳者の中村さんは「お腹の中にいたころから学んでいた」という“ベテラン”だ。
検定試験は、単語や短文を読み取る試験と、テーマに沿って
手話でスピーチや会話をする面接があった。
3人は椋野会長から試験対策の問題を出してもらったり、DVDや
動画サイトで勉強したりと特訓をした。
松井さんは、看護師になる夢があり、その際に役立つように手話を学んでおり
「運動会がある時期で大変だったけど、時間を見つけて頑張った」と語る。
サークルメンバーでは都甲愛音さん(10)=高瀬小4年=が、
2016年に5級に合格した。
椋野会長は
「みんな耳が聞こえない人と、どう接したらいいか分かってくれている。
周りにも聴覚障害者との接し方を教えてあげられる人になってほしい」
と成長に期待している。
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