中日新聞(CHUNICHI Web) 2019年1月13日
白山市は、聴覚障害者が筆談を希望することを相手に伝えられる
「耳マークシール」を五百シート(一シート十枚)作った。
病院の診察券など普段持ち歩く物に貼ることができる。
市内の身体障害者手帳を持つ耳が不自由な人らに配布する。
シールは縦約三・三センチ、横約二・五センチ。
耳が不自由なことを表す全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の「耳マーク」と、
白山手取川ジオパークのキャラクター「ゆきママとしずくちゃん」のイラストをあしらい、
「筆談でお願いします」と記した。
筆談を希望することを相手に伝えられる「耳マークシール」=白山市役所で
市は二〇一一年から、携帯電話などに取り付け、耳が不自由なことを周囲に伝える
「耳マークストラップ」を配布してきた。
「市共生のまちづくり条例」や「市手話言語条例」の施行を受け、
筆談によるコミュニケーションを円滑に行ってもらおうと、
気軽に使えるシールを作った。
市障害福祉課によると、市内で身体障害者手帳を交付されている
聴覚障害者は二百五十六人(昨年四月一日現在)。
手帳を持たない希望者にも配る。
担当者は
「手帳やパスケースなどに貼ってもらうことで、筆談対応の促進につながれば」
と話した。
(冨田章午)
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