朝日新聞デジタル 2019年1月11日
聴覚障害と向き合いながら、道化師としてパフォーマンスを
続けている男性が千葉市にいる。
千葉県横芝光町出身の星野颯太(りゅうた)さん(26)。
「音の聞こえる世界」と「聞こえない世界」の壁を溶かし、たくさんの人を
楽しませようと、日々奮闘している。
昨年12月16日、千葉県浦安市の市総合福祉センター。
星野さんはサンタクロースに扮し、「クラウン(道化師)りゅーた」として登場。
親子連れら200人以上を前に手品やバルーンアートを披露した。
袋の中に入った白い手袋がハトのおもちゃに変わると、子どもたちから
「すごい」「なんでー?」と歓声が上がった。
パフォーマンスを始めて6年になる。
白い手袋をハトのおもちゃに変えるマジックを披露する星野颯太さん=2018年12月16日午前11時23分、千葉県浦安市東野1丁目の浦安市総合福祉センター、中沢絢乃撮影
白いハトのおもちゃを色とりどりの飾りに変えるマジックを披露する星野颯太さん=2018年12月16日午前11時34分、千葉県浦安市東野1丁目の浦安市総合福祉センター、中沢絢乃撮影
1歳半のとき、「感音性難聴」と診断され、音や言葉が小さくゆがんだように
聞こえるようになった。
県立千葉聾(ろう)学校に通い、音声に手や指のサインをつけて
会話の手段とする「キュードスピーチ」を覚え、発音の訓練もした。
観客を巻き込んだマジックを披露する星野颯太さん(左)=2018年12月16日午前11時45分、千葉県浦安市東野1丁目の浦安市総合福祉センター、中沢絢乃撮影
地元の小学校に入り、健常者の児童とともに学校生活を送り、
少年野球チームにも入った。
障害に悩み始めたのは中学生の…
インタビューに答える星野颯太さん=2018年12月17日午前11時24分、千葉市中央区中央3丁目の朝日新聞千葉総局、中沢絢乃撮影
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