神戸新聞NEXT 2019/1/9
聴覚障害者に神戸・北野の異人館街を楽しんでもらおうと、
当事者や支援者らでつくる市民団体「デフサポートかもめ」(神戸市中央区)が、
館の歴史などを手話で紹介する動画を完成させた。
異人館の歴史などを紹介する手話動画=神戸市中央区北野町2
専用のパンフレットに掲載された写真をスマートフォンで読み取ると、
展示物などの目の前で動画を閲覧できる。
「うろこの家」など計7施設で1月中旬から利用できる予定。
同団体などによると利用できる施設はほかに、
洋館長屋
▽山手八番館
▽坂の上の異人館
▽北野外国人倶楽部
▽ベンの家
▽英国館
施設ごとに写真付きガイドパンフレットを用意し、
アプリ「COCOAR(ココアル)2」をダウンロードしたスマホや
タブレット端末で写真を読み込むと、手話動画が再生される。
同団体のメンバーが手話を担当し、1分前後の動画を計40本制作した。
聴覚障害者にとって、手話で身に付けた言語感覚では、説明分が
理解しにくい看板もあり、利用者に分かりやすい手話を心掛けたという。
観光客が多い異人館街では手話通訳者を伴った観光が難しかったといい、
同団体理事の高田英充さん(62)は
「全国の聴覚障害者が神戸の魅力に触れるきっかけになってほしい」と話す。
手話動画についての詳細は、
異人館うろこグループ
TEL0120・888・581
(鈴木雅之)
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