朝日新聞デジタル 2019年1月5日
兵庫県多可町で手話を用いた「かるた」が誕生した。
読み手の手話を理解し、同じ手話の絵札を探しだす仕掛けだ。
町内で手話を学ぶ小学1~6年の児童11人が4日、初手合わせした。
手話かるたを楽しんだ子どもたち=いずれも兵庫県多可町
「手話かるた」は、町福祉課に勤務する手話通訳士の山田美香子さんが手作りし、
同課が製作に協力した。
50音順に44枚あり、それぞれの札に手話が写真入りで紹介されている。
聴覚障害者がふだんよく使う手話が選ばれた。
「あ」は「ありがとう」、「い」は「いただきます」、「う」は「うれしいな」としている。
この日、子どもたちは、山田さんが順不同でする手話に目を凝らし、床に並べられた
絵札の列から一致するものを探した。
見つけた途端、われ先にと体を投げ出したり、3人、4人と手が重なり合ったりして、
札を取り合った。
子どもたちの熱中ぶりに、遊びながら手話を身につけて欲しい、という
山田さんらの思いは伝わったようだ。
聴覚障害者の70代の男性も参…
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