J-CASTテレビウォッチ 2018/12/27
ちょっと聞き慣れないが、「聴覚情報処理障害」をご存じだろうか。
聴力に異常はないのに、雑音が邪魔をして相手の会話が聞き取れないという症状だ。
人の耳は雑多な音の中から、聞こうと思う音だけを選り分ける機能が備わっているが、
これがうまく働かず、いっぺんにいろんな音が聞こえてしまう。
アメリカの研究では、100人に2~3人の割合でこの障害がみられるという。
友人との会話や学校の先生の話、仕事中の上司や客とのやり取りなど、
しっかり耳を傾けているつもりなのに、何を言っているかがわからない。
「人の話を聞いていない」「ボーっとしている」「物覚えが悪い」などと取られ、
他人から不快に思われてしまうことも少なくない。
集中していても話が聞きづらいことありませんか
博多大吉キャスター「今までの人生でもあったよね、『なんでお前、話聞いてないの。
さっきも言ったよ』ってこと。
ひょっとしたら、その人も聴覚情報処理障害だったのかな」
近江友里恵キャスター「治療したりトレーニングしたりすると改善されるものなんですか」
言語聴覚士の小渕千絵さんは
「もともとの特性なので、完全に治るのは難しいです。ただ、トレーニングや
気を付けることで、症状が軽減することはあると思います」
と説明した。
森田洋平アナ「本人が聴覚情報処理障害と知る必要があります。チェックポイントは、
『集中していても話が聞きづらい』『話を聞いていていないと周りから指摘される』です。
お子さんの場合、学校の先生から『ノートが取れていない』『授業を聞いていない』
という指摘を受けることが多かったら、聴覚情報処理障害の可能性があります」
まずは耳鼻科で聴力検査をし、聴覚障害がなければ、心理的な問題や発達の問題を扱う
専門機関を受診する。
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