どうしん電子版(北海道新聞) 12/27
函館市は、聴覚障害者への災害対策の一環として、手話通訳ができる人たちでつくる
「手話消防団」設立の検討に入った。
来年度の新設を目指し、関係団体との協議などを進めている。
また、市は、聴覚障害者と健常者との交流を図る「居場所づくり」活動を
来年1月23日、函館コミュニティプラザGスクエア(本町)で始めることを決め、
手話の普及にも力を入れていく考えだ。
手話消防団の設置については、函館聴覚障がい者協会が11月20日、市役所で
工藤寿樹市長に直接提案した。
市などによると、9月の胆振東部地震に伴う道内全域停電(ブラックアウト)で、
市内の聴覚障害者たちは、ラジオが流す災害情報を聴くことができない上、
スマートフォンの充電不足などでインターネットによる情報収集にも困難を来したという。
市はこうした事態を受け、災害に直面した聴覚障害者らに対し、
手話による支援が必要と判断。
今月4日には、市消防本部職員や同協会役員らを交えた会合を開き、
消防団が担う役割などについて具体的に意見を交わした。
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