毎日新聞 2018年12月21日
耳が聞こえない・聞こえづらい聴覚障害者は「見えづらい」障害だ。
外見で障害があることを判断し難い分、周囲から支援しにくい。
東日本大震災では、波に向かって逃げたり、サポートを得られなかったりして、
亡くなった聴覚障害者が多かった。
県聴覚障害者協会の会長、竹島春美さん(58)は、日ごろから
懐中電灯を持ち歩くようにしている。
「逃げる」の手話を示す高知県聴覚障害者協会の竹島春美会長=高知市で、松原由佳撮影
聴覚から情報を得られない分、視覚がより重要度を増すためだ。
「私たちは電気が消えて真っ暗になると、情報が全く得られず、
手話もできなくなるので怖い。だからこそ、懐中電灯が大事なんです」
しかし、災害はいつ何時起こるか分からない。
倒壊した場所で声が出せなかったり、呼び掛けに気付けなかっ…
0コメント