産経ニュース 2018.12.19
綾部市役所
綾部市は今年4月に施行した「市手話言語の確立および多様なコミュニケーション手段の
促進に関する条例」を市民に理解してもらうため、啓発用の冊子を製作した。
同市立綾部中学校美術部員が描いたイラストを交え、障害のある人への
コミュニケーションに関する配慮などをまとめた。
市役所の福祉課窓口で配布している。
同条例では、手話を「言語」と位置づけ、要約筆記や点字など多様な
コミュニケーション手段を促進。
誰もが障害の有無にかかわらず安心して、暮らしやすい
共生社会を実現することを定めている。
冊子はA4版で49ページ、1千部を発行。
「私たち」の中には障害のある人がいます
▽手話は言語です
▽多様なコミュニケーションがあります
-の条例の柱となる3つの考えを紹介。
障害について理解してほしいことや、コミュニケーションの手段などを説明している。
イラストを担当した同中学美術部員は昨年11月、条例案について
市職員から講義を受けた。
条例の理念を理解したうえで、今年7月までかけてイラストを仕上げたという。
同市は「地域や職場、学校などで障害の理解に関する学習の際にテキストとして、
使用してほしい」と呼びかけている。
条例に関する手話の動画も製作し、10月から市ホームページにリンクした
動画共有サイト「Youtube」で公開している。
また、来年1月19日午後1時半から、市保健福祉センター(同市青野町)で、
元同市職員で全国手話研修センター所長の小出新一氏が
「手話は言語」をテーマに講演する。 入場無料。
問い合わせは、同市福祉課(0773・42・4254)。
綾部市手話動画チャンネル
youtube
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