身ぶり手ぶり 物語伝える 白山、おはなし会 聴覚障害ある子に

北陸中日新聞  2018年12月16日



 聴覚に障害のある子どもたちに手話で絵本を楽しんでもらうイベント

「手とおはなしの会」が十五日、白山市松任図書館であった。


  聴覚に障害のある子どもと保護者ら約五十人が参加。

ボランティアグループ「市松任手とおはなしの会」や同館などが

十四年前から開いており、十二回目を迎えた。


 ろう者の教育に携わる早瀬憲太郎さん(45)=横浜市=が身ぶり手ぶりを

交えて絵本の内容を伝えた=写真。  


 会では、早瀬さんが「パパ、お月さまとって!」(偕成社)など三冊の絵本を紹介。

絵本を台の上に立て掛け、手話を操りながら目や口を大きく動かし、

臨場感たっぷりに物語を伝えた。

参加者はその多彩な表現に笑い声を上げていた。


  参加した県立ろう学校二年の潟見武龍(かたみたける)さん(14)は

取材に「早瀬さんの表情や動きで、どんな話なのかわかりやすくて面白かった」

と手話で伝えた。


 早瀬さんは「耳が聞こえない代わりに目で楽しもうとする子どもたちの集中力に驚いた」

と振り返った。 

(都沙羅)




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