「権利訴えて」 ろう者の弁護士、ろう学校で法教育

朝日新聞デジタル  2018年12月9日


 耳が聞こえない子どもたちに手話で授業を行う私立ろう学校

「明晴学園」(東京都品川区)で7日、ろう者の田門浩弁護士(51)

が法教育の授業をした。

法律について弁護士と手話で意見を交わす生徒たち=東京都品川区八潮5丁目の「明晴学園」


 手話通訳の派遣について争われた裁判の事例を取り上げながら、

社会を変えていく重要さを中学生たちに伝えた。


 「手話は言語」相次ぐ条例制定 障害の理解深めて  田門弁護士は、

生まれたときから耳が聞こえない。


 ろう学校に通った後、東京大学を卒業し、千葉市役所に勤務。

働きながら司法試験に合格し、弁護士になった。


 耳が聞こえる人との信頼関係を築くために苦労したことや、

ろう者の代弁者として働く思いも語った。


  授業で題材にしたのは、高松市のろう者の女性が2011年、

娘が進学を希望する東京の専門学校の保護者説明会に手話通訳を

派遣することを拒否されたことをめぐる裁判。


 学校外の遠方でも手話通訳を要請できるかどうかが争われた。

生徒らは事前に学習し、原告側と被告側に分かれて、それぞれの主張を展開した。


  この裁判が続くなか、市は県外…




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