北陸中日新 2018年12月8日
警察署員が活用 手話案内ボード
県内初 白山署が作成
「手話案内ボード」を手にする署員=白山署で
交番やパトカーなどに配備
聴覚に障害のある人とのコミュニケーションをより円滑にしようと、白山署は
「手話案内ボード」を作り、聴覚障害者とやりとりする取り組みを始めた。
警察署での活用は県内で初めてといい、交番やパトカーなどに
手話案内ボードを配備して活用する。
「窓口対応」「犯罪被害」「交通事故」の全3種類の場面を想定。
それぞれA4サイズ3、4枚を用意した。交通事故の際には
「けがはありませんか」「呼んでほしい人はいますか」といった場面ごとの
質問とともに、この内容に対応した手話の写真を掲載している。
9月に同署で開かれた聴覚障害者への理解を深める講習会で、手話はできても
筆談のできない聴覚障害者もいることが分かった。
こうした人たちにも対応できるよう、白山市障害福祉課に協力を依頼して
手話案内ボードを作った。
現在は同署と野々市交番に配備されていて、来年1月までに全交番、
駐在所にも完備する予定。
北野浩次警務課長は「署員が手話案内ボードを活用することで、
聴覚障害者の負担を少しでも減らしたい。手話の知識がなくても、
円滑にコミュニケーションが取れるようにしていければ」
と話している。
(都沙羅)
0コメント