川崎市の障害者アート展覧会

日本経済新聞  2018/11/22


川崎市の障害者アート展覧会、

作品を入札で販売


 川崎市などが開催している障害者のアート作品展覧会で、展示作品を

来場者の入札(ポスティング)で販売する試みが実施されている。


 「障害者の創作意欲をより高めたい」(福田紀彦市長)という狙いだ。

民間のギャラリーなどで障害者の作品を販売することはあるが、

自治体主催の展覧会で入札を実施するのは珍しい。


 作品を販売するのは、川崎市と市文化財団が主催し、JR川崎駅西口の

ミューザ川崎・企画展示室で25日まで開いている「Colors(カラーズ)かわさき展」。

ミューザ川崎・企画展示室で開催中の「Colors(カラーズ)かわさき展」


 市内在住で知的障害のある作家ら40人の作品が展示され、

このうち35人の40点が入札の対象だ。 

来場者は購入したい作品があれば、最低価格として設定した金額以上で

購入希望価格を用紙に書き込み入札箱に入れる。


 展覧会終了後、最も高い価格を入れた購入希望者と作家が相対で売買する。

最低価格は展覧会での受賞歴などに応じてアートディレクターと

作家が相談して決め、15号の絵で1万5000~7万8000円となっている。


 展覧会ではこのほか、市立聾(ろう)学校

と特別支援学校の生徒が授業で描いた絵も展示。

23日午後1時~3時には作家の制作の様子を見られるワークショップも開く。




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