産経ニュース 2018.11.12
聴覚障害者への強制不妊手術の実態について手話で報告する全日本ろうあ連盟の大竹浩司さん
(右)=12日午前、厚生労働省
旧優生保護法(昭和23~平成8年)下で障害者らに不妊手術が繰り返された問題で、
全日本ろうあ連盟(東京、会員約1万9千人)は12日、厚生労働省内で会見し、
中絶を含め手術を施された聴覚障害者は22道府県の男女128人に上ることを明らかにした。
複数回手術を受けた人もおり、手術件数は計149件だった。
同連盟は3月から各加盟団体を通じ、本人や家族らへの聞き取り調査を始め、
10月末までに23団体から回答を得た。
128人の内訳は、女性が96人、男性が32人。
中絶後に不妊手術を受けるなど手術を複数された被害者もおり、
最多で1人5回中絶手術を受けた人もいたという。
ただ、被害者の多くは記録がなく、旧法に基づく手術だったかは不明。
同連盟の石野富志三郎理事長は
「障害者は自由に結婚し、子供を産む権利がある。
今後は、きちんと取り組まなければならない」と強調した。
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