産経フォト 2018.10.31
AIを活用した手話通訳を実演する開発報告会の参加者=31日午後、札幌市
札幌市の産学官組織「札幌AIラボ」は31日、
人工知能(AI)が手話の動作を認識し、
モニター上の文章に変換するシステムの開発報告会を同市で開いた。
耳の不自由な人が薬局で商品を買う場面を想定して試作機を開発。
将来的に製品化し、銀行や店舗の窓口などでの活用を目指す。
報告会では、客役と薬剤師役の2人が試作機を挟み、使用方法を実演。
客役がカメラに向かって頭痛を示す手話をすると、AIが動作を解析し、
薬剤師側のモニターに「頭の全体が痛いです」との文章が表示された。
AIを活用した手話通訳を実演する開発報告会の参加者=31日午後、札幌市
読み書きが苦手な客向けに、薬剤師の話した言葉をAIが認識し、
手話をする人の動画に置き換えて客側のモニターに示す機能もある。
手話の動作は人によって違いがあるが、22人が実演した
計4千以上の動画を集め、AIに学習させることで
翻訳ミスを5%以下に抑えたという。
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