京都・綾部で新システム導入

 京都新聞  2018年10月31日


スマホ、音声なしで119番 

京都・綾部で新システム導入


 京都府綾部市は、聴覚・言語障害者が音声なしでスマートフォンから

119番通報できる「緊急通報システム」の運用を11月1日から始める。

京都府綾部市が11月1日から運用を開始する「緊急通報システム」


 GPS(衛星利用測位システム)機能などで外出先からでも助けを求めることができる。

システムは画面上の「救急」「火事」「その他」のボタンを押し、

さらに「自宅」「現在地」のどちらかを押すと、GPS機能を使った

地図で位置を指定できる。


 「交通事故でけが人」といった文字も送ることができる。  

聴覚・言語障害者は音声通話が困難で、これまでは自宅の

ファクスからしか119番通報できなかった。


緊急通報システムはスマホかインターネットができる機能が付いた

携帯電話を使うため、外出先からも通報できる。 


 システムは登録制で、市は説明会を10月17日に実施し、すでに15人が登録している。


聴覚・言語障害がある対象者は市内に約150人いるとみられ、

市消防本部は「登録者を増やしたい」と話している。


 登録は市福祉課0773(42)4254、

ファクス0773(42)8953と同本部で受け付けている。 


 システムは、国が第4次障害者基本計画で同様の仕組みを2020年度までに

全ての消防本部で導入することを目標に掲げている。

府内での導入は、福知山市、舞鶴市に次いで綾部市が3番目。




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