信毎web 10月18日
東京五輪・パラ、補助犬連れの来日を支援へ
宮田の聴導犬協会
訓練中の犬とともに、プロジェクトを説明する有馬さん
上伊那郡宮田村に本部がある日本聴導犬協会は17日、
2020年の東京五輪・パラリンピックを見るため、海外から聴導犬や
介助犬とともに来日する人をサポートするプロジェクトを立ち上げたと発表した。
犬を同伴して電車に乗ったり、ホテルを利用したりできる「期間限定証明書」を発行する。
滞在中の移動も支援する考えで、ボランティアを募っている。
02年施行の身体障害者補助犬法は、国内で補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)
利用者が犬を同伴しホテルや電車などを利用する際、訓練を受けた犬
であることを示す認定証を携帯することを定めている。
東京五輪・パラでは多くの来日者が見込まれ、聴導犬と介助犬の
期間限定証明書を日本聴導犬協会が発行することになった。
通訳や獣医師らも携わるが、証明書発行の実務は、協会の訓練スタッフが中心に行う。
事前に書類などをやりとりし、羽田、成田両空港で犬の落ち着きや冷静さ、
利用者の責任能力などを審査。基準を満たしていると確認する。
既に観戦を希望する米国、フランス、オーストラリアの5人の補助犬利用者から
問い合わせがあった。パラリンピックの選手らに発行する可能性もあるという。
プロジェクトは今春から準備してきており、ボランティアは5、6人確保できるめどが立った。
さらに、犬の訓練ができ語学が堪能な人を募集している。
利用者が空港からホテルまで向かう道案内や観光を支えることを考えている。
日本聴導犬協会会長の有馬もとさんは
「五輪やパラリンピックのため日本に来てくれた人を丁寧にもてなしたい」
と話している。
協会は2016年に信毎選賞を受賞。
問い合わせは同協会(電話0265・85・4615)へ。
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