中日新聞 2018年9月19日
「筆談難しい聴覚障害も」
表情加えた手話など 白山署員が対応学ぶ
聴覚障害者への理解を深める講習会が十八日、白山署であり、
署員約七十人が耳が不自由な人とのコミュニケーション方法などについて学んだ。
白山市聴覚障害者協会の手話対策部長 宮河春樹さんが講師を務めた。
聴覚障害者とのコミュニケーション手段として手話や筆談のほか、
日本語の五十音を指で表現した「指文字」や空中に文字を書く「空書」を手話を使って説明した。
聴覚障害者とのコミュニケーション方法を紹介する宮河春樹さん=白山署で
紛失証明書を受け取ろうと署を訪れた際、署員に筆談で対応してもらった体験談も紹介。
「すぐに対応してくれてうれしかった。筆談が難しい聴覚障害者もいるので、
どうやってコミュニケーションをとるのが良いかを聞いてもらえれば」と呼び掛けた。
講習会は、県手話言語条例が四月に施行されたことを受けて同署が開いた。
参加した地域課の福村美鈴巡査長(37)は
「手話に関して単に指を動かすだけでなく、表情も加えると理解してもらいやすいことが分かった。
自分のできることを少しずつやっていきたい」と話した。
(冨田章午)
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