iFLYER.tv 9月14日
【難聴の恐怖】
クラブ、イベントに良く行く人、いつも音楽を聴いている人
は要注意、一生耳が聴こえなくなる…!?
きちんと予防して快適音楽ライフ!
クラブやイベントで、高音質大音量で大好きな音楽に全身でドップリと浸かるのは
とても気持ち良い。鼓膜どころか胃袋を掴んでシェイクしてくるような低音ブリブリの
サウンドシステムに、一晩中夢中になって体を揺らすことは何物にも代えがたい
ストレス発散だと考える人も多いことだろう。
しかし、それが原因となり発生する「鼓膜へのダメージ」を気にかける人は
ほぼいないのではないだろうか。
どの程度の騒音で耳はダメージを受けるのか
爆音を聞き続けることがきっかけとなって生じる「騒音性難聴」は、
内耳の感覚細胞が爆音で失われてしまうことが原因と言われている。
騒音性難聴の原因となる音のボリュームは85dB(デシベル)以上と言われており、
音源から耳までの距離、音を聞いている時間によって、聴覚損傷の程度が決まってくるという。
ちなみに、85dBとは1m以内で聞くピアノの音や、地下鉄の車内で窓を開けた
状態程度の音であるとのこと。 この85dBで音を聞いているときに聴覚損傷が始まるまでの
許容時間はおよそ8時間。
97dBとなると約30分、約100dBだと15分、103dBだと7.5分が許容時間となる。
これを超えると、聴覚が損傷され始めるとのこと。
もちろん、音が大きければ大きいほど、聴覚がやられる度合いは大きくなるそうだ。
フェスで受ける鼓膜のダメージ
ロックコンサートが約100dBと言われており、最もうるさいバンドとして
ギネスに登録されたメタルバンド Manowar は139dBを記録したこともあるとのことで、
メタルというだけでも相当うるさそうだ。
だが、ダンスミュージックのイベントも吐き気がするほどの爆音であることが多く、
おそらくロックコンサートに引けを取らないdB数が想定される。
そうなると、15分以上フェス会場にいるのであれば、確実に聴覚損傷は免れない。
100〜120dBの負荷音圧レベルを受けた場合、数分〜数時間程度で
急性音響性難聴が発症する場合もあるとのことだ。
フェスの後でなんだか耳の聞こえが悪くなっていることに気付いたり、
当日は気づかなかったものの一晩あけたら耳鳴りや難聴に
なっていたりという経験はないだろうか。
しばらく放っておくと治る場合が多いのですぐ忘れ去ってしまいがちだが、
それは聴覚が損傷を受けたことによって発症する症状なのである。
難聴は放置すると一生治らなくなる!?
難聴の状態が酷い場合は症状が回復せず、しかし面倒臭がってそのまま放置し、
更にイヤホンやヘッドフォン等で爆音で音楽を聴き続けていたりした場合、
いよいよ長期的な難聴に突入してしまうことも。
耳の不調を感じたら、すぐに病院へ行くことをお勧めしたい。
難聴は、発生から時間をおいてしまえばしまうほど、治り難くなるのだ。
なお、急性の音響性難聴はステロイド等での治療が有効と言われているが、
長期間の音響暴露によって発症した騒音性難聴の治療は難しいそうで、
下手をしたら、永遠に耳が聞こえ辛くなってしまうということも。
日頃から爆音にさらされる機会が多い人は予防が大切だ。
騒音性難聴の症状として挙げられるのは、難聴症状以外にも、
耳鳴りや耳が詰まったような感覚が挙げられる。
「耳が聞こえにくいな」という直接的な自覚がなくても、
呼びかけられて気がつかないことが増えた、ガヤガヤしている中だと
話しかけられてもよく聞き取れない、という場合も
騒音性難聴を疑ったほうが良いかもしれない。
音楽ファンなら耳栓と
ノイズキャンセリングイヤホンはマストハブ!
それでもやはり大音量で音楽を聴きたい! フェス会場やライブ会場に行きたい!
という音楽ファンには、音楽を楽しみつつも騒音性難聴を予防できるグッズをお勧めしたい。
まず、フェスに行く際には必ず耳栓を持参すること。
最近では高性能な耳栓が各社から販売されており、耳に負担が掛かりやすい音域を
主にカットしてくれて、楽器の音がよりクリアに聞こえるライブ用のものも多数あり、
耳栓をしているほうが逆に楽器の音がしっかりと聞こえる場合も。
音楽を楽しみつつ大事な鼓膜も守ることができるのでオススメだ。
日本ではまだあまり普及していないが、欧米のフェスやクラブに行くと、
かなりの人たちがマイ耳栓を装着している。
THUNDERPLUGS、CRESCENDO、ALPINE 等の耳栓の人気が高く、
値段も約1000〜3000円程度で買えるものが多い。
日常生活においても鼓膜への負担を軽減させたいところ。
イヤホンやヘッドフォンを購入する際に、好みの音質やデザインにこだわる人は多いが、
「ノイズキャンセリング機能」が付いているかどうかもチェックして欲しい。
ノイズキャンセリング機能は外部の音をシャットダウンしてくれるので、
ボリュームを下げてもしっかりと音楽を楽しむことができる。
ノイズキャンセリング機能がついていないものだと、その分余計に
ボリュームを上げなければならないため、鼓膜への負担は倍増してしまう。
イヤホンやヘッドフォンは、音源が鼓膜から非常に近いため、
その分聴覚損傷の程度も大きくなってくる。
少しでも耳に負担を掛けずに音楽を楽しむなら、ノイズキャンセリング機能つきの
イヤホン・ヘッドフォンを選ぶことはマストだ。
お値段は1万円〜3万円程度のものが主流と少々割高だが、数百円、数千円のものでは
ノイズキャンセリング機能がついていないことが多いので、多少根が張ったとしても
少し奮発しておいたほうが良いだろう。
自分の耳とは一生お付き合いしていかなければならないのだから。
Written by きのや
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