神戸新聞NEXT 2018/9/14
手話や体で音楽表現
神戸聴覚特別支援学校でコンサート
掛け声に合わせ、出演者と腕を高く突き上げる子どもら=県立神戸聴覚特別支援学校
健聴者もろうあ者も一緒に音楽を楽しむ「歌のバリアフリーコンサート」が13日、
兵庫県立神戸聴覚特別支援学校(神戸市垂水区福田1)であった。
手話や体の動きで、歌を目に見える形で表現する
NPO法人「ハッピーブリンデン」(鹿児島県)が来演。
同校の小学部や高等部の生徒、保護者など約120人が楽しんだ。
同法人は2003年にコンサートを始め、これまでに九州地方を中心に
小学校や保育園など約100カ所を訪れた。
同区で障害者施設を運営する「美・COSMOS」の中塚茂之会長(64)が、
ろうあ者でも体を揺らしながら楽しむ姿に感動し、公演を依頼した。
魔法使いの「マダムツボム」やチャプリンにあこがれる女の子「ヤップリン」など
5人の出演者が、6人目の仲間である会場の子どもたちと一緒に作り上げるコンサート。
歌の三要素(歌の気持ち、歌詞、テンポ)を出演者がダンスや手話などで表現する
披露する歌は全てオリジナル曲で、鹿児島弁の歌詞もある。
誕生を祝う歌「きみの誕生日」や、気持ちを鼓舞する「エイエイオーの歌」では、
簡単な手話や腕を突き上げる振りを会場全体で行った。
アンコールでは生徒らもステージに上がり、大いに盛り上がった。
小学部6年の男児(12)=同区=は
「鹿児島の言葉も新鮮だったし、歌声もきれいでダンスも面白かった。
歌に合わせて腕を上げるのも楽しかった」
と笑顔を見せた。
(吉田みなみ)
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