タウンニュース | 神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙 2018年8月9日
旭消防署 聴覚障害者に救急訓練
専用AEDも使用
旭消防署が7月27日、聴覚に障害がある人に対して初めて救急訓練を同署で行った。
モニター上に指示が表示される専用のAEDも使用。
救急時に遭遇したとき、障害の壁を超えて対応できるようにすることがねらいだ。
今回の訓練を企画したのは、市沢消防出張所の西川厚所長。
きっかけは、聴覚障害者専用のAEDの存在を知ったことだった。
「音声メッセージでAEDの使用方法が分かるというが、『耳の聞こえない人はどうするのか』
と疑問に思い調べたところ、見つけた。家族や外出先で近くにいる人が倒れたとき、
救急車が到着するまでの間に処置ができるように」と目的を話す。
専用AEDで訓練する参加者
当日は聴覚に障害がある5人が参加。
画像を見ながら、旭消防署の署員による説明を受けた後、
旭消防団員から救急処置の指導を受けた。
周囲の人に聴覚障害者であることを気づいてもらえるように、
西川所長が作成した「SOSカード」も使用。
腹部や胸部の動きから呼吸を確認後、
心臓マッサージや人工呼吸の方法を指導された。
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