日経電子版 2018年7月26日
文部科学省は25日、2020年度から大学入試センター試験に代わって始まる
「大学入学共通テスト」の検討会議を開き、英語で導入する民間検定試験に関し
浪人生の場合は受験年度に加え、前年度に受けた民間試験の結果も受験に使えるとする
方針をまとめた。前年度分を実際に活用するかどうかは各大学の判断に委ねることも併記した。
文科省がこれまでに示した共通テストの実施方針では、現役生の場合
高3の4~12月に受けた民間試験の成績のうち2回分を受験に使うのが基本としていた。
方針では、浪人生については高校の授業への影響がないとして、受験年度の2回分に加え
前年度の4~12月の2回分の成績も使えるとし、最大4回分の成績をどう活用するかは
各大学が判断することも記した。
現役生についても英検準1級合格レベル(語学力の国際標準規格CEFRでB2)
以上の成績があり、経済的に困難な事情を抱えていたり
離島やへき地に住んでいたりといった条件を満たした場合は、例外措置として
高2時のスコアも受験に使えるとした。
また、聴覚などに障害がある受験生の機会が奪われないよう
各大学が障害の程度を把握し、スピーキングやリスニングの成績の
扱いについて配慮するよう努めることとした。
〔共同〕
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